「修道」の由来
2024.12.03
「修道」という名は、中国の古典の一つ『中庸』の一節、「天命之謂性 率性之謂道 修道之謂教」(天の命ずるこれを性といい、性に率うこれを道といい、道を修めるこれを教えという)に由来します。この意味は「人間にはそれぞれの天性がある。天性を伸ばすのが人間の道である。その道をしっかりとしたものに整えるのが教育である。」という意味に解されます。1725年に「講学所」として始まった藩学は、1870(明治3)年に「修道館」と改められ、現在の修道学園命名のもととなりました。
今回は、広島修道大学の中にある「修道」に関わる書をご紹介します。上の作品は、浅野長武氏(1895年~1969年)によるものです。氏は学園の創始者浅野家に連なり、1944年から1945年まで財団法人修道中学の理事長を務めました。
もう一点は、2013年10月、3号館の新築を記念して修道中学校・修道高等学校教諭の吉田學氏により揮ごうされました。いずれも2m四方を超える個性あふれる大作です。ぜひ実際に掲げてある場所を探して、鑑賞してみてください。